top of page

​佐山泰弘 カレンダー作品

アーカイブ

2021cover.gif

2021
猫的しりとり
​はじめは【あ】

SAYAMA Yasuhiro cat art calendar 2021

12か月の猫的しりとりを作成、各月のしりとりをお題に、立体作品をつくりました。

予測不能の展開をお楽しみいただければ幸いです。

p2p3とびら_edited.jpg

【カレンダー制作の合間のできごと】
ある日どこからかやって来た、その小さい茶トラの子は、向かいのお宅のお兄ちゃん茶 トラをたい そう気に入った様子。 いつもいっしょにいるようになった。 このお兄ちゃん猫は、毎日毎日、 自分が暮らす家の門柱の上で 寝そべったり、のんび り遠くを眺 めたりしている。天気のいい夕方は気持ちよさそうだ。 近所のお姉さんも 、通りかかる犬の散歩中 のおじさんも、みんな声をかける。 気分が良ければ愛想よく 「ころん」、高い声で返事してくれる。 このいつもの日常に、似たような小さいのが 加わった。 つかず離れず、そばにいる。 同じ向き同じ 恰好でいることがある。 お兄 ちゃんは門柱のてっぺんに、小さいのは一段下の場の上や玄関先に。 すこし控えめ。 ほのぼのした気持ちになる。 でもまだ小さいのは人間が苦手なようだ。 近寄ろうと するものならすぐ逃げる。 警戒心が強い。 逃げる瞬間、ころっとしたのが見えた。 あらこの子、 お とこのこだ。 あまりに顔も小さいので、てっきりおんなのこだと思 っていた。 いつしか、 お兄ちゃん猫の家から柵越しにご飯をもらえるようになった。 そしてある 日、首輪がつ いていた。きっとお兄ちゃん猫の家の人がつけたのだろう。いつもいる からごはんももらって、 きっとここの家の子になれたのだろう。 雨風や暑さ寒さ、そ れとたまに現れる強そうな他の猫に、 追いかけられる心配も、もうないね。 安心した。 見かけない日も多くなった。 そのお宅の奥さんから話が聞けた。 のらちゃんだから懐かなくて、家に入れてもお兄 ちゃんの残り ご飯は食べるけど、外に出てってしまう。 玄関の脇に箱があった。 そ こに寝ている様子。 いつもは 庭の植え込みに澄んでいるという。小さいのに根性たく ましい男の子なのか。 でもこれから冬にな るのに。 お兄ちゃんと仲良くなって、寒 くなる前にお家にいれてもらってぬくぬくするんだよ。 のどかな一年でありますよう に。

p4p5_edited.jpg

矢印>で次の月へすすみます。

p26p27_edited.jpg

12月は・・・いっしょにね
 
2022年は「ね」から始まる一年になりました♪

bottom of page